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「心の奥」のその後 [メンタルヘルス]

ちょうど1年位前。「心の奥」というタイトルで、私の病気とそれにまつわるいろいろな
話を連続で5回に渡って書かせてもらいました。
(「心の奥」 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話)
自分で言うのも変ですが、インパクトのある内容だったので、当時から訪問して
くださっている方は覚えていらっしゃることでしょう。
病気のことを書かない方が良いよ、とアドバイスくださった方もいらっしゃいましたが、
私としてはブログを始めた時から書きたかった話であり、1年経って、新たな形で
発展しつつあるこの話、もう少し書いてみたいと思います。

私はこの病気であることがわかり、とても悩み苦しみ、だけど、この話を小説なり
なんなりに残したい、となんとなく思っていました。
それは、この病気があまりに内容的に話しにくく、症例も少ないことから、
一般的には知られていないこと、そして患者は情報もなくとっても悩んで
いることから、もっと世の中の人に知って欲しい、という気持ちがあったのです。
でも、例えば小説になってものすごく広まったら、「あの人よ」的に見られたり、
私はまた辛い思いをしなければならない。
取らぬ狸の皮算用かもしれませんが、書く前からそんな怯えもありました。

ブログという場を選んだのは、ある程度の匿名性があったからです。
気軽に書けるというのもありました。
すっかりお友達になってしまった方も多く、そこでこんな爆弾発言をするのも
どうかとも思いましたが、毎日会う相手ではないし、ブログを通じていろいろ
お話して信頼のできる人たちだと思ったので思い切って公開しました。

そして1年が経ったのですが、私が予想しないことが起きているのです。
なんと、この1年で、同じ病気で悩む女性3人から連絡を受けたのです。

最初の方は、私と話したい余りに、ブログも開設せず、So-netのIDのみとって
メッセージを送ってくれました。公開後、数ヶ月経っていました。知らないIDの
人からメッセージが来て、私も驚きましたが、彼女も勇気がいったことでしょう。
この方とは、ブログ上では公開できない、この病気のもっと奥深くのこと、
いろいろな真実についてお話し、彼女もまた自分がこれからどうしたら良いのか
悩んでいることを聞かせてくれ、いつもSo-netのメッセージの文字数の限界を
越えては、何通にも分割して何度も何度もいろんな話をしました。
最近では、今まで避けていたことを考えてみる、とおっしゃってくれ、最初の頃より、
明るくたくましくなったメールの内容に、私もうれしく思ったりもしました。

あとのお二方は、だいぶ最近ですが、記事の方にコメントをいただきました。
2人目の方には、So-netのID取得をオススメしたのですが、エラーが出て‥‥
というコメントのあと、まだ連絡が取れていません。
もし、この記事を読んでくれたら、また連絡を取ってほしいと願います。

3人目の方は、同じことになっては、と思い、急遽、捨てアドのフリーメールを
復活させてお伝えし、何度かメールでお話しました。
彼女は、手術に向けての不安から情報を集めているようだったので、私の知って
いる範囲のこと、彼女からの質問に答えたりしました。

でも、とにかく、本当に、この病気の特性とでもいうのでしょうか。情報が少ない。
親にも相談しにくい。大抵の親は、自分の娘がそんな運命になってしまったという
事実で打ちひしがれてしまい、当の娘が絶望のどん底にいることに気づいていないか、
気づいても、なんともできないのです。

同じ病気の方に会うことはないだろうと思ったのですが、こうやって3人の方と巡り会い、
しかもみんな医者から言われている内容が違っていたり、聞くのも恥ずかしく、しかも
本当に情報が少なく、かつ不安と悩みがいっぱいなんだ、と思い知りました。
3人の方は、まだまだお若く、私からすると、一番辛い時期だろうな、と思います。
私自身は、この痛みは一生消えないけれど、ある程度は昇華されているような気がします。

今思うと、この病気のことを他の人に知って欲しい!というのは、おこがましかったかも
しれません。世の中にはまだまだ様々な苦労の多い病気を患っている方達もいらっしゃる
でしょう。それにイタズラに広まることで望まない方向でウワサされたりすることもあるかも
しれない。

それよりも、こうやってこの1年だけでも3人の方が私を頼ってきてくれた。
きっと、他にもこんな人たちがいるでしょう。
私にできることは限られているけれど、同じ悩みを持つ、そして、ちょっとだけ
人生の先輩として、少しでも彼女達の助けになることはできないだろうか。

苦しみの波にもがいている彼女達に、ちっちゃな旗をたてたイカダを出してあげたい。
安心して不安を話せる場所を提供してあげたい、今、そんなことを考えています。
何しろ、命に別状はないものの、心にずっと深手を負ったまま生きていかなければ
ならない病気なのですから。

DSC01586.jpg
今日は写真がないので、頑張って咲いてくれたアメリカンブルーの花を。。。

追記:
その後、さらに何人もからの連絡をいただいています。
同じ病気の方、ここへのコメントだけでなく、良かったら、左のサイドバーから
メッセージをお送りください。いろいろお話しましょう。

経験値 [メンタルヘルス]

先日、お仕事カテゴリの「年度末はキライ」で、4月から大丈夫か?!私! という
話を書きました。年度末はキライ は ⇒こちら
新組織で約10日‥‥暇です[あせあせ(飛び散る汗)]

ここのグループの業務は元々の業務だった開発のみになりましたが、昨年度の
開発が残っているので、みんな続きに忙しい。一方私は、この1年、開発以外の
業務を担当していましたが、他の部門の担当になってしまったので、残務ごと
渡さざるを得ず、すっかりやることがありません。
業務が変わった場合の仕事の指示は、上の人が気づいてくれるものですが、
大きな組織改正があったので、上の方はバタバタで、構ってられない感じ。
もしくは、適当な人なのか無視されてるのか‥‥。まぁ、いいや、と思いつつ、
なんとなく気分が悪く、居心地の悪さが続いています。

さて、そんな中、月1回通っている精神科・心療内科[病院]に行ってきました。
この話も書きましたが、1年前、担当してもらっている先生がここの病院へは
週1回の出張だったのが、自分の病院に帰ってしまったので、ここ1年は、この
病院の院長先生にかかっています。悪い先生ではないのですが、
「どうですか?」「食欲ありますか?」「眠れてますか?」
「運動してますか?」「お休みの日は何していますか?」
など、定型的な質問で、結局は、薬はほとんど変わらないし、医者にかかって
治るものでもなし、面倒だなぁと思うこともしばしば。

しかし、今月からのこの状況の上、薬飲みつつ、なんとかお勤めできていることを
考えると、行かねばなるまい‥‥。

先生「どうですか?」
私「今日は、まぁまぁです」
先生「おや? 今日はってことは、日によるのかな」

あ、そうか。確かに。無意識に言ったけど、ここのところの私は精神的には
落ち着いてはいるけど、体調的には不安定。蕁麻疹、過敏性大腸炎、
朝起きられない、倦怠感、ヒステリー球、息苦しい、なんて症状がたまに
出てきます。数時間でケロっとしているので、やっぱりストレス性?
原因は会社のことしか思いつかない。

で、先生に、組織改正で、以前体調を崩した時と同じ体制になったことを
話しました。当時、この先生が担当ではなかったし、当時は私もいっぱい
いっぱいで、なんでこんなに追い込まれたのかとか、わかっていなかったので、
こういうことがあってこうなったんです、と説明しました。

先生「なるほど。それで、また同じ人が上司になった、と」
私 「そうなんです‥‥」
先生「でも、それを経験してきた貴女が、今、ここにいるんだね」

あ、なるほど。そうかもしれない。
以前の私は、よくわかっていないうちに巻き込まれ、ボロボロになったけど、
今の私は、そういうことがあることを知っている私。
本当にダメになる前に、今度は気づけるでしょう。
そしたら、やめれば(休めば)良いのよね。

負のスパイラル [メンタルヘルス]

今週は絶不調[バッド(下向き矢印)]なんとか一週間が終わりました。
というか、実は、最後の金曜日は有休とって休んじゃいましたけどーー[ダッシュ(走り出すさま)]

このところ、体調悪い→仕事できない→職場にいづらい→体調さらに悪い
てな感じで、負のスパイラルにはまりこんでいます[もうやだ~(悲しい顔)]
どうも心のバランスを失っているのでしょうねぇ。
何が原因(ストレッサー)かさっぱりわからないので、対処のしようもないのですが、
体は正直なので、多分、何か問題があるようです。

今週の場合、まず、月曜は、朝イチから打ち合わせがあり、重い体を
ひきずって出社。終わったらもうボケボケ状態で、役立たず。
火曜も午前中、眠いやらだるいやらで、座っていると意識がなくなりそう。
いや、なくなっていたかも[たらーっ(汗)]こういうことを繰り返していると、勤務態度が
悪い、と評価されるので辛いところです。具合が悪いなら帰れば、という
人もいますが、風邪等の病気じゃないので、そういう問題ではない。
この日も午後にはスッキリして、かなりいろいろお仕事片付きました。

最悪だったのが水曜日。朝、起きて、ご飯食べたまでは良かったけど、
ものすごい腹痛[どんっ(衝撃)]この腹痛には覚えがあります。最近はかなり改善
されていたけれど、過敏性大腸炎の症状です。

お腹、痛いぃぃぃ!これ、トイレに行って出るものが出れば治りそうなんだけど、
なんか出ないような気がするぅぅぅ!いだだだだ‥‥!うぅ、吐き気もするぅ‥‥。

と七転八倒し、出るものが出て、しばらくおとなしくしていればおさまります。
さすがに普段通りに出勤できず、会社に電話してフレックスを使っての
出勤に変更。いつもより2時間遅れで出社しましたが、さすがに激痛のあとで、
体力を消耗しており、お腹はまだ重いし、体もだるいのにこの日に限って外出!

余談ですが、この日、ヨガに行って、友達に話したら、友達も過敏性大腸炎で
やっぱり同じような症状になることがあるそうで、「こうなるんだよね」「そうそう!」
と意気投合。こんなことで意気投合してもしょうがないけど、初めて同じ症状の
経験者に会ってホッとしたのでした。

翌木曜日は、普通に出社したものの、体はまだ重くてしんどいし、偏頭痛も。
肩こりで頭痛がすることはあるけど、肩こりは今はそれほどでもないし。
あぁ、もうこれはダメだぁ‥‥と、金曜に有休をもらったのでした。

1日ゆっくり休み、あー、やっぱり疲れてるなぁ、と思いましたが、どうもこの疲れ、
やっぱり心の問題から来ている気がします。
仕事中、ちょっとNG出されると、必要以上に凹むとか、やったことない仕事に
手を出すのを必要以上にためらってビビるとか、何やっても自分はダメだーと
思ってしまったりとか、ダメダメ&下げ下げモード全開です。

仕事中の様子はわからなくても、一番近くで私を見ていて私を理解してくれて
いる彼にも、「前と同じ感じがする」と言われました。この「前」というのは、
2007年10月に、心身の限界に来て、医者から診断書出すから会社休め、
と言われた時のこと。この時は、自分が追い込まれた原因がわかっていたけど、
今はさっぱり‥‥打つ手なし、です。

早起きダラダラ [メンタルヘルス]

ここ2ヶ月位、平日は朝、5時半に起きています[手(チョキ)]
それまでは、一応、6時過ぎに目覚ましはかけていましたが、
起きられなかったり、前日、遅かったからと時間を変えたりしてました。
フレックスタイム制なのを良いことに、毎日違う時間に行ってました[あせあせ(飛び散る汗)]

もっと前にさかのぼると、朝はビシッと早く行って、忙しくない時は早く退社、
忙しくなると夜中の退社、という生活でした。
それが、出社時間がブレブレになったのは、心身を壊して体調を崩してから[バッド(下向き矢印)]
毎日、自分の様子を見ながら、うーん、じゃ、行きますか、という感じ。

でもね、そうやっていても、なんか復活できなかったんです。
朝も、日中も眠くて辛いし、朝、起きて、ご飯を食べたものの、眠くて食卓で
突っ伏して寝てしまったり、着替えに行ったまま、そこで横になって寝て
しまったり。睡眠不足もあるんだろうし、疲れもあるんだから、早く寝なくちゃ、
と思いつつ、夜、うだうだと過ごしてしまったり。
というか、早く寝なくちゃ、と思いながら、寝たくないなーとダラダラする。
単なる怠け者というより、心が疲れると余計とそうなる傾向にあるみたい。

それで、2ヶ月位前に、心機一転[パンチ] 最低限の目標ラインとして、
0時にはお風呂に入って、1時には寝る。朝は5時半に起きる。
これだと、睡眠時間は4時間半。短いんだけど、以前にも書いたのですが、
4時間半で目が覚めるんです。本当は6時間位寝た方が良いのだけど、
4時間半なら、眠りのリズム(1時間半周期)にもあっているし、
とりあえず、そのくらいの睡眠時間を最低限確保しておこう、という感じ。
会社の方も、定時より早く、同じフレックスタイム制でも多くの人とは
逆の早い時間へのシフトを続けています。

2ヶ月続けてみて、日中の眠気はまだまだ残っていますが、朝、起きて、
ご飯を食べたものの、眠くて再度ダウン!というのはなくなりました。
‥‥とここまで書くと、生活の良いリズムができて良かったですね!
と言われそうなのですが、問題はここからです。

5時半に起きる、私の出社時間(家を出る時間)は‥‥7時半[たらーっ(汗)]
一体、朝っぱらから2時間も何やってるんでしょうね[がく~(落胆した顔)]
日によっては、洗濯して干してからとか、お弁当作ってたりとか
ありますが、大抵は朝食は簡単に作れるもので済ませて、
支度して出かけるだけ。普通、1時間ちょっとあればOKじゃない?

検証してみましょう。
5時半に目覚まし[時計]が鳴って起きます。
着替えてトイレ行って、コンタクト入れて、台所到着5:45。
朝食の準備をして、「いただきまーす」と6:10頃?
食事が終わって新聞を取りに行くのが6:30前後。
そこから新聞を読みながら、コーヒータイム。
新聞、読むとこなくて、すぐ終わっちゃったなー、と思ったら、その辺に
ある適当な雑誌や本を読んでダラダラ‥‥やっぱりここが問題か?
7時前に、テレビの占いコーナーを見たら、朝食の片づけをして、
着替え、お化粧など支度をして、出発が7:30。

食事するくらいならあと5分寝ていたい、とかそんなふうに言う人も
世の中にはいらっしゃいますし、私だってもっと寝たいんですけど、
どうしても朝のダラダラがやめられません‥‥。

うつ疑惑・風邪疑惑 [メンタルヘルス]

このところ、かなり良くなっていた腰痛ですが、日曜に寝ようとしたら、左腰というか
例によってお尻の筋肉がピキッ[どんっ(衝撃)]えーん[もうやだ~(悲しい顔)] 治ってきたと思ってたのに。

翌日月曜には、首も痛くて、うまく動かせません。軽く寝違えたんじゃないかと
いうくらい。このところ調子良かったので、治療院の予約をいつもより間隔をあけて
いたのですが、これはダメだ!と急遽、当日予約で入れてもらいました。
メッチャ痛かったのですが、なんとか動かせるようになってホッ[たらーっ(汗)]

ですが、翌日の火曜もなんとなく調子が出ません。その翌日の水曜も、
朝からもう全然ダメダメで、眠いやらダルイやら。
首から背面全体が重ダルいし、頭痛はするし‥‥[バッド(下向き矢印)]

全然やる気が出ないのですが、体調が悪いのではなく、自分が怠けている
だけなのではないかなぁ、とか考えちゃいます。
病気のせいにしようとしているんじゃないかなぁとか。
そもそも、私はうつともパニック障害ともはっきりわからないくらいだし、
症状が軽く日常生活も普通に送れるし、香山リカさんの本じゃないけど、
『「私はうつ」と言いたがる人たち』なんじゃないかと思っちゃいます。
とはいえ、午前中が不調で、午後からはまぁまぁなのは、危ない兆候。

どうせ、医者に行かなければならなかったので、午後半休をとって心療内科へ。
最近の症状その他、お話して、
先生:「最近、スカっと楽しかったこととかありますか?」
私:「うーん、楽しくなるのを止めているもう一人の自分がいる、という感じ」
そうなんです。このところ、どうも、はしゃいだり暴走したりするのを止める
自分がいるんですよね。このもう一人は、落ち込むのも止めているので、
坦々とした自分を無理無理に作っているのを感じています。
というわけで、久しぶりに、薬を増量されてしまいました[もうやだ~(悲しい顔)]
抗うつ剤が倍量になってしまいましたが、元々処方されている薬は、
かなり軽い方なので、気にするのはやめておきます[ふらふら]

そんなわけで、まぁ、気にせずボチボチやりましょう、と思っていたのですが、
この不調、どうも、風邪、という説が浮上してきました[がく~(落胆した顔)]
彼も、熱が高め(36℃後半から37℃前半)、体がダルくて、なんとなく節々が痛い、
と似たような症状で、今週前半、会社を休んでいたそうです。
私も熱は36.7℃といつもより高いけど、熱があるというわけでもないなー、と思って
いたし、ダルくて、あちこち痛いのも一緒だし、あ~あ[もうやだ~(悲しい顔)]

どうせならドッカーン!と熱でも出ればわかりやすいのに‥‥、と不謹慎なことを
考えてしまいますが、うつ的にも風邪的にも疑惑のみで軽度の私は、結局、
翌日もちゃんと出社して、お仕事していましたとさ。
だって、締め切りが近いお仕事があって休んでられないんだよーーー[もうやだ~(悲しい顔)]

日曜の夜 [メンタルヘルス]

日曜の夜っていやですねー。ってもう日付は月曜だけど[もうやだ~(悲しい顔)]
週末が楽しくても、楽しくなくても、日曜の夜は苦手です。

楽しかった場合、これはもう簡単な理由で、「明日から会社かぁ。イヤだなぁ」
これにつきますね[ふらふら]
でもまぁ、これは仕事に気合いさえ入れば、自然となんとかなります。

タチが悪いのは、なんとなく憂鬱だった週末です。
憂鬱なのに、明日から仕事って、憂鬱さがどんどん増すような感じになります。

この週末は憂鬱だったわけでもないですが、天気も悪くてすっきりしないし、
先週からの不調が続いていて、胃腸の調子は崩れたまま、睡眠もおかしい
状態で、あぁ、もう8月が終わる~、秋なのねぇ、と柄にもなくセンチメンタルな
気持ちも入ったりして(あぁ、似合わないっ!)、おまけに何もしなかったので、
ブログネタがない!‥‥、あ、だから憂鬱なのか[ふらふら]

原因がわかりました。明日から、頑張ります。

心の奥 第5話 [メンタルヘルス]

私が一番辛かったのは、子供が産めないという辛さよりも、
自分は女性ではないの?ということでした。

女性は子宮で考える、なんていう言葉もありますし、
病気でやむなく子宮を摘出するという話に必ず出てくるのが、
「女でなくなってしまう」という言葉。

女になりきれなかった自分。
普通ではない自分。
その思いは今でも捨てられません。

普通の女性が考えるようにはモノが考えられない。
今までずっと目を背けていたことが、どうしても含まれるから。

今でも、普通に生きてみたかった、と思います。
だけど、どうにもならないことですね。

私の人生を後悔はしていない。
与えられた中で、精一杯やってきたから。私なりに。

でも、いつも自分に与えられた運命を呪い、しょっちゅう、
そのことにへこたれて、未だに乗り越えられていない。
そんな自分が情けなくも、でも、仕方ないと思い、
そんな自分が可哀相で、でも、人に可哀相と思って欲しくなく、
自分だけが自分のことを可哀相と思っていれば良い、
と思うのでした。

だけど、こういうことを書いて公開したくなるなんて、
やっぱり、私はみんなに可哀相と思ってかわいがって欲しいと
思っているのかもしれません。

一応、これで最終回。暗い話にお付き合いいただきありがとう
ございました。もう少し、文章やストーリーも練って書きたかった
のですが、旅行前でバタバタして、ちょっと文が雑になって
しまいました。ストーリーと言っても作り話はありません。

ご感想等、お聞かせいただけるとうれしいです。


追記:
その後、『「心の奥」のその後』という記事も書かせていただいています。
⇒ 「心の奥」のその後(2009/8/7) (クリックするとジャンプします)
同じ病気の方、ここへのコメントだけでなく、良かったら、左のサイドバーから
メッセージをお送りください。いろいろお話しましょう。

追記その2 (2014/3/15)
未だに検索してここに辿り着く同じ病気の方が後をたちません。
コメン欄に記載しているメールアドレスが使えなくなり、新たに
アドレスを取得しました。
chatbleu18☆gmail.com
☆を@(半角)にしてください。
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心の奥 第4話 [メンタルヘルス]

そんな私もそれなりの年に一度結婚しました。
もちろん、体のことは了解の上です。

夫となった人は、事実を知って、かなり悩んで覚悟したようでした。
でも、私の辛さを受け止めているとは言い切れなかった気がします。
この子を救ってあげないと、という気持ちがあったようです。
その偽善的な気持ちに、素直になれない私でした。

離婚の原因は気持ちが離れたことで、私の体のこととは関係ない
ことになっています。でも、まったく関係ないということは
なかったと思います。

まず、とても我儘ですが、私はもし普通の体だったら、彼と結婚
しなかったと思うこと。普通じゃないことが、自分の気持ちを
ずらしていたのです。

それから、子供ができないことで、二人で仲良く、というより、
二人とも好き勝手な生活をしたこと。すれ違いばかりの生活でした。

そして、最後に彼の浮気。私の体のことが原因で浮気された
わけではありませんが、浮気されてまで、彼と結婚生活を続ける
ために苦労したのではない、と思ったのです。
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心の奥 第3話 [メンタルヘルス]

次の年の夏休み半ば。
ようやく、病院のベッドに空きが出て、入院。
9時間にも渡る大手術を受けました。
術後、一週間は寝たきり。入院生活は1ヶ月に及びました。
生まれてはじめての入院と手術。しかも、内容が内容だけに、
明るく振舞っていても、私の心はいつも辛いと訴えている
ようでした。

その頃、私にはつきあっている彼氏がいました。楽しかったけど、
やっぱり、若い頃にありがちな、恋愛ごっこだったのでしょう。
悲劇は二重にやってきました。

退院後、なんとなく彼の様子がおかしいのです。
彼は、私が自分の気持ちの辛さを訴えてばかりいたことで、私が
重荷になり、別れたくなっていたのでした。
信じていた彼にフラれた私は、かなり思いをひきずりました。

彼も私も子供だったのかな。それとも人間的に小さかったのかな。
やっぱりこれだけのことを受け止めるのは、大変だったんだと、
今になると思います。

自分だって辛くてイヤな事実。でも、自分は自分だから受け止め
なければならない。でも、相手にそれを強いるのは間違っている。
今になるとそう思います。

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心の奥 第2話 [メンタルヘルス]

病院からの帰り、駅のホームで、電車に飛び込みそうになる
私がいました。でも、飛び込む力もありませんでした。

ただ、ただ、ショックで、その日から丸1ヶ月以上を、私は
ほとんど自室で泣き暮らして過ごしました。

なんで? どうして?
神様なんていない。いるわけない。
私はどうしたらよいの?
手術した方が良いの?
手術する意味があるの?

この夏は、病院のベッドの空き待ちだったのですが、幸か
不幸か、空きがなく、夏休みが終わっていきました。

そんな夏休みの終わり頃、なんとなく、私は自分に答えを
出していました。

手術はする。
本当に自分を好きになってくれる人に出会いたいから。
今思うと、かわいらしい子供の発想に思えます。

夏休みが終わり、大学が始まりました。
その頃、私は心の支えにしていた男友達から離れました。
本当に自分を好きになってくれる人のため、中途半端な
存在をやめようと思ったのです。今思うと、自分の考えが
あさはかで、「本当」のことがわかってなかったと思います。
離れる時、本当はお互いがお互いのことを好きだったことを
知りました。でも、その時は戻れなかったです。
彼には今でも感謝しているし、ありがとう、幸せになった?
私は幸せだよ、と言いたい。

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